小学生の時に感動した絵本
子供の頃、昭和レトロの絵本で育ちました。
厚紙A4サイズくらいで、絵は極彩色で、ソノシート(薄いレコード盤)が付いてる絵本もありました。
覚えているのは、『ももたろう』『きんたろう』『おやゆびひめ』『いっすんぼうし』等々。
小学校5・6年の時、図書館で運命の絵本(大袈裟)に出会う前までは、これが絵本だと思っていました。
運命の絵本とは、岩波書店『ちいさいおうち』です。
鮮やかな水色の背表紙が目に留まり、手に取って衝撃が走りました。(大袈裟)
「きれい!かわいい!家が顔になってる!」
もう表紙だけで、一目惚れでした。
田舎で幸せに暮らしていた『ちいさいおうち』は、周りに道路ができて町になり、やがて都会になり、住む人もいなくなり、高いビルに囲まれて寂しくしていました。
『ちいさいおうち』を建てた人の孫の孫のそのまた孫が見つけてくれて、引越しをしてまた、田舎で暮らすというお話です。
田舎から都会になっていく描写も面白かったし、『ちいさいおうち』が人間のように描かれているのも良かったです。
私が小学校の頃は、インターネットで検索とか、アマゾンで注文とか、夢にも思わない時代だからこそ、ずっと感動が残ったかもしれないですね。
写真の本は、大人になってから絵本専門店で購入しました。
ボロボロなのは、子供に読み聞かせをしたからです。
昭和レトロの絵本も好きだったけど、『ちいさいおうち』は今でも忘れられない絵本です。